子どもの「ことば」を育てたい

子どもの成長と「ことば」の関係についてお話しさせてください。

子どもは日々、さまざまなものを見、聞き、体験していく中で成長します。そして、その成長に伴い、自分の心の代弁者でもある、「ことば」を身につけていきます。

本で読んだこと、友達から聞いたこと、学校で勉強したこと、家族旅行で体験したこと、それらと「ことば」が結びついてはじめて、子どもは実感を伴った本物の「ことば」を自分の心の引出しに、ひとつ、ひとつしまっていくことになります。

私たちは「ことば」に対して繊細な感性をもった子どもを育てたいと考えています。

教科書を読んで、その中身を覚えることだけが学習だと思われていた時代はもう去りました。時には、経験を語らせ、また時には空想の世界に遊ばせ、物語を作らせてみたりすることも大切です。話すこと、空想すること、書くこと、考えること、すべてが「ことば」の勉強になります。

子どもの生活体験を後押しし、「ことば」の習得を促すこともあれば、「このことばはまだ早い」と、立ち止まって待たねばならないこともあります。

「実感の伴わないことばの詰め込み学習」これだけは避けねばなりません。

すべての教科、すべてのことは、ことばで語られ、書かれています。そして、子どもはすべてをことばで理解します。

わたしたち、「進路選択塾学び愛」では、「子どものことばの基礎づくり」をゆっくり、慎重に行っていきたいと考えています。この基礎さえできあがれば、すべての教科において、力がつくことはまちがいありません。

 

早苗 木村

県立高等学校で30年以上教員として勤務してきました。その経験を生かし、2019年10月、進路選択塾学び愛を設立しました。キャリア教育と学び直しを得意としています。